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5時間前

坂下 麦「HAKU」絹糸染色:坂下涼佳
東京ミッドタウンで11月5日(水)まで開催中のデザインイベント「DESIGN LIVE」にて、デザイナー坂下 麦による新作フロアライト「HAKU」が展示されている。

本作は、機(はた)にかけられた絹糸が織物になる前に見せる「縦糸そのものの美しさ」に着想を得たもの。千本以上の絹糸がつくる縦の線が、やや透明がかった平面を構成し、その平面が曲がり折り重なることで独特の表情を生み出す。「布になると失われてしまう、多数の糸がつくる魅力をシェードとして照明にしてみようと考えた」と坂下は語る。

草木染めの絹糸に極細LEDを組み込み、糸の内部から柔らかな光を灯す構造。染色は坂下涼佳が担当し、青は臭木(クサギ)、グレーは白樫(シラカシ)、ピンクは茜(アカネ)で染められた。クサギの実は京都の山里で採取し、白樫は剪定された庭木を譲り受けたもので、地域の自然素材を用いている。

ステンレス製フレームは切削加工と手仕上げにより繊細に仕上げられ、一本一本手で張り上げられた絹糸の質感と呼応する。坂下は本作について「草木染めの絹糸という伝統的技法を、ステンレスのLED照明という現代的な作品に組み込んだ。『光を持つクラフト』であり、デザインとクラフトの中間点にあるもの」と位置づけている。

DESIGN LIVE 坂下 麦「HAKU」
- 会期
- 10月10日(金)– 11月5日(水)9:30~23:00
- 会場
- 東京ミッドタウン
 (東京都港区赤坂9-7-1)
 ガレリア 1F インフォメーション前
- 詳細
- https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designlive/design-live-exhibition.html






 
                  





