現代陶芸の国際フェア ceramic brussels 2026が1月開催 
スペインのセラミックシーンに注目

トゥーリ・ハイセルベア・ペデルセン(Turi Heisselberg Pedersen)《Budding Shape, Developmental Rhythm, Sprouting Shape》Photo by Oleak Hoj. Courtesy of the artist and Peach Corner

現代陶芸に特化した国際アートフェア ceramic brusselsが、2026年の開催内容を発表した。会期は2026年1月22日(木)から25日(日)まで、会場はブリュッセルのTour & Taxis展示センター。世界各地から75のギャラリーが参加し、約200名のアーティストによる陶芸作品を紹介する。

ミュリエル・ペルシル(Muriel Persil)《Chaise à la salamandre, jaune》2024年 Courtesy of the artist and Galerie du Passage

第3回となる今回は、スペインの陶芸シーンに焦点を当てる。EUROPALIA Españaフェスティバルと連動し、7つのスペインのギャラリーが参加。パリのMALA Galleryではパブロ・ピカソの陶芸作品を、Galerie Capazzaではジョアン・セラ、ミア・ジャウデル、クラウディ・カサノバスの作品を展示する。また、スペイン陶芸の現代シーンをテーマとしたトークイベントも予定されている。

アンドレス・アンサ・コルテス(Andrés Anza Cortés)《Lengua》2025年 セラミック、40×45×47cm Courtesy of the artist and Galleria Anna Marra

「ゲスト・オブ・オナー」には、オーストリアのアーティスト、エルマー・トレンクヴァルダーを選出。会場入口に300㎡を超える大規模な個展を展開する。40年以上にわたり、バロックやロココ建築、アジアの造形を想起させる装飾性豊かな大型陶彫を制作してきたトレンクヴァルダーは、1980年代半ばに絵画から陶芸へと転向し、素材の扱いの巧みさによって新たな次元と芸術的自由を切り拓いてきた。展示はパリのBernard Jordanギャラリーとの協働で実現する。

ダニエラ・ベルクシュナイダー(Daniela Bergschneider)《Flex V》2025年 磁器、染色ナイロン生地、35×18×20cm Courtesy of the artist and Skog Art Space. Credit: Thor Brødreskift

若手陶芸家を支援する「ceramic brussels Art Prize 2026」では、国際審査員によって選ばれた10名のグループ展を開催。共同創設者のジャン=マルク・ディマンシュがキュレーションを担当する。また、2025年のJury Prize受賞者レオノール・シャスタニエの個展も開催され、クラフトベースのアプローチで古典的かつ古風な作品を通して、女性性に結びついた期待の概念を探求する。

アンジェリカ・ステファニアク(Angelika Stefaniak)《Mating Dance》2024年 Courtesy of the artist and ceramic brussels. Photo by dzikie studio

ベルギーのギャラリーに加え、ノルウェー、トルコ、日本、イギリス、スイス、UAEなど、世界各地のギャラリーが参加し、陶芸表現の多様性と広がりを示す。End

マヌエル・バレイロ・パパロロ(Manuel Barreiro Paparolo)《Compact Soma》2025年 施釉炻器、56×47×36cm Courtesy of the artist and METRO

ceramic brussels 2026

会期
2026年1月22日(木)~1月25日(日)
会場
Tour & Taxis展示センター
(Avenue du Port 86C, 1000 Brussels, Belgium)
詳細
https://www.ceramic.brussels/en