NEWS | アート / 展覧会
2026.01.09 14:40

LO−Cupola #13
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
神戸・海岸通にあるVague Kobeにて、写真家の津田 直による展覧会「LO―逆さまの杯と杖―」が、2026年1月23日(金)から3月9日(月)まで開催される。津田が生まれてから10代までを過ごした神戸での開催となる本展は、長年にわたり通い続けてきたチベット文化圏での旅と風景を軸に撮影した新シリーズ「LO」を初公開する。

津田はこれまで約15年にわたり、チベット仏教圏を歩き、寺院や僧院、僧侶の姿、祭礼などを撮影してきた。それは仏教の原点を自らの目で捉え、そこに立ちたいという思いから始まっている。本展は、約120年前に神戸港から単身ヒマラヤを越えチベットを目指した僧侶・河口慧海(1866-1945)へのオマージュとして、津田の風景論を展開する場となる。
新シリーズ「LO」は、文化人類学者の誘いを受け、入域許可が必要なネパール北部ムスタン地方を冬季に訪れて撮影したもの。乾いた大地を渡る風、連なる山稜、風景に溶け込むように佇む仏塔、澄んだ空気の層など、旅の中で掬い上げられた光景を捉えている。

LO−Cupola #1
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
会場では写真作品に加え、ムスタンへの旅で津田自身が手に取った欠片を用いて構成したインスタレーション「逆さまの杯と杖」も展示する。かつて塩の交易路として人々が往来した土地に積層した時間が、写真と呼応しながら空間に立ち現れる。また、ブータンで撮影された過去作「REBORN」シリーズのプラチナプリントや、PAPIER LABO.と共同制作した印刷物もあわせて紹介される。

LO−Inverted Glass #1
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
さらに、2025年12月に刊行された写真集『LO』(NEUTRAL COLORS刊)も会場で紹介・販売される。同書はリソグラフによる多色印刷を用い、手作業で版を重ね制作された。特装版にはネパールから持ち帰ったロクタ紙を漉き込んだ和紙を使用し、ムスタンの風土を手触りとして伝える一冊となっている。![]()
津田直 展覧会「LO ー逆さまの杯と杖ー」
- 会期
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2026年1月23日(金)~3月9日(月)
毎週金曜日~月曜日 12:00~18:00 - 会場
- Vague Kobe
(兵庫県神戸市中央区海岸通9—2 チャータードビル4F)












