Kasper Kyster
制約を設けず、思うままに実験しつづける

造形が印象的なプラスチック家具で一躍知られる存在となったキャスパー・クスター。その実験的な家具づくりの一方で、若手のためのプラットフォーム「ウクラン(Ukurant)」の運営も手がけ、コペンハーゲンのコンテンポラリーデザインを牽引している。

キャスパー・クスターは、1994年生まれのデザイナー。デンマーク王立美術アカデミーで家具デザインを学び、2022年修士号取得。学士課程修了後の20年、若手デザイナーのための展覧会「ウクラン」を仲間と設立。キュレーターとしても活躍の幅を広げている。

1週間ごとにつくる異素材の椅子

2024年の3daysofdesignで「クラフティング・プラスチック」と題した個展を開催し、一気に注目を集めたキャスパー・クスター。透明なプラスチック板を巻いたり曲げたりして、ハンドメイドした家具シリーズはSNSで話題となり、そのビジュアルは瞬く間に世界中を駆け巡った。

彼のスタジオはコペンハーゲン南部のアマー島にあるシェアオフィスの一角。もともとは地域の共同ランドリーだった建物で、アーティストやデザイナーの創作環境およびキャリア支援を目的に運営されている。

「幼少期からずっとデザイナーになりたいと思っていました。祖父はキッチンメーカーの営業マンでしたが、時間があると絵を描き、デンマーク家具を集めていて、大きな影響を受けました」とデザイナーになった経緯を振り返るクスター。