パンチングメタルの見え方を立体化
EETAL × monoyaによる「Punching Block」展、東京・京都で開催

「Punching Block」コレクションのキービジュアル。

精密板金加工メーカー日本べネックスが主催するプロジェクト「EETAL」と、京都を拠点に活動するデザインスタジオ兼古道具店「monoya」によるコレクション「Punching Block」の展示が、東京・渋谷のギャラリー「(PLACE) by method」で2026年3月13日(金)から3月22日(日)まで、京都・藤井大丸ブラックストレージで3月27日(金)から4月5日(日)に開催される。工業素材として広く用いられてきたパンチングメタルを用い、その機能性ではなく“見え方”に焦点を当てた立体作品群を提示する試みだ。

「Punching Block」。全4種類の形状に、それぞれSサイズとLサイズを展開し、カラーは4色(ブラック、ホワイト、ブルー、グレー)を用意する。

monoyaが古道具を扱うなかで見出してきたのは、物の価値や意味が一義的に定まらず、使い手や見る側との関係のなかで更新されていくという感覚である。同コレクションはその視点を出発点とし、工業素材と精密な板金技術を介して、意味や用途から距離をとった造形を立ち上げている。

パンチングメタルは、軽量化や通気性、強度確保といった明確な機能を背景に発展してきた素材である。一方で、規則的に穿たれた孔の連なりは、覆いながら透け、閉じながら抜けるという曖昧な性質を併せ持つ。視点や光の条件によってその印象が変化するこの素材の特性に対し、同展では機能ではなく知覚の揺らぎとしての側面を抽出する。

平行四辺形のPunching Block「tilted」。

各作品はパンチングメタルを箱状に構成し、内部にL字型の金属パイプを貫通させたシンプルな構造を持つ。外観は一つの塊として立ち上がる一方で、内部構造は完全には隠されず、光や視線の角度に応じて断片的に現れる。構造と視覚のあいだに生じるズレが、オブジェとしての意味を固定することなく、その都度関係性を更新していく。

三角錐の形をしたPunching Block「wedge」。

最適化されてきた素材が、機能から切り離されることでどのように知覚されうるのか。本展はその再配置のプロセスを通じて、素材と視覚、そして意味の関係をあらためて問い直す機会となるだろう。End

Punching Block Collection Exhibition by EETAL × monoya

東京展

会期
2026年3月13日(金)~3月22日(日)
13:00~18:00
会場
(PLACE) by method
(東京都渋谷区東1-3-1 カミニート14号)

京都展

会期
2026年3月27日(金)~4月5日(日)※3月30日(月)~4月2日(木)は休み
13:00~18:00
会場
藤井大丸 ブラックストレージ
(京都府京都市下京区足袋屋町 318)