【開催終了】大阪にて
「LIVING & DESIGN」展が開催

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リーマンショック以降、苦境にあえぐインテリア業界。そんな逆風下のなか、商品単体を見せるのではなく、住空間にちらばるさまざまな要素を結合し、トータルな暮らしの提案を目指すコンセプト重視の新たな見本市が、再来月より大阪・南港のインテックス大阪にて開催されます。

国内におけるインテリア関連イベントといえば、秋に開催される「デザイナーズウィーク」を筆頭に、東京一極集中という状況が長らく続いてきました。しかし、今年は9月に関西エリア初となる住空間見本市の開催が控え、そうした状況にも変化の兆しが。それが、大阪国際見本市委員会が主催する「LIVING & DESIGN」展です。

トータルプロデュースを担う喜多俊之氏。人を招き入れるサロン的な空間が一般に普及すれば、相当な内需拡大が見込めると。

▲トータルプロデュースを担う喜多俊之氏。人を招き入れるサロン的な空間が一般家庭に普及すれば、相当な内需拡大が見込めると。

トータルプロデューサーを務めるのは、大阪を地盤とする工業デザイナーの喜多俊之氏。空間デザイナーの間宮吉彦氏など、喜多氏の脇を固めるクリエイターにもそうそうたる顔ぶれが並びます。見本市の開催を通じて、近隣に集積する住環境関連産業の発展や、街の活性化などを目指すという主催者側の意気込みは、関連イベントの内容から伺えます。

開催初日には安藤忠雄氏、2日目には、イタリアよりアントニオ・チッテリオ氏を招聘し、特別講演が催されます。建築家の内藤 廣氏と喜多氏による、新旧グッドデザイン賞審査委員長の対談も、見逃せません。“すまいのリノベーション”というテーマに沿うかたちで、大江一夫氏や谷尻 誠氏、橋本 潤氏らによる、感性に響くようなリノベーションプランのアイデア展示なども予定され、それらの提案を通じて、リフォームプランのアイデアに思いを巡らすといった鑑賞スタイルも楽しそうです。

クリエイティブディレクターとして、全体の会場構成などを手がける間宮吉彦氏。

▲クリエイティブディレクターとして、全体の会場構成などを手がける間宮吉彦氏。

会場の展示を手がける間宮氏は言います。「ブースをコマで仕切るだけの横並び展示ではなく、会場全体を1つの住空間に見立て、訪れた人たちの感性を刺激するような見本市にしたい」と。「LIVING & DESIGN」展の開催に合わせるかたちで、市内では若手クリエイターを中心に、意欲的なデザインイベントも多数予定されています。秋の東京を待たず、今年は一足お先に大阪で、暮らしとデザインの新たな出会いを満喫してみてはどうでしょうか。会期は平日3日間、入場にはHPより事前登録が必要です。お見逃しなく!

特別に、会場構成の模型を見せていただきました。商談スペースとなるカフェなども、間宮氏のデザインで用意されるという。

▲特別に、会場構成の模型を見せていただきました。商談スペースとなるカフェなども、間宮氏のデザインで気持ちのいい空間が用意されるといいます。

名称:「LIVING & DESIGN」すまいのリノベーション TOTAL INTERIOR

会期:2009年9月16日(水)~18日(金) 10:00~17:00(最終日は16:00まで)

主催:社団法人大阪国際見本市委員会

HP:http://www.fair.or.jp/living