デザインは社会の輪郭、
「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展

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プロダクトデザイナーの深澤直人さんと写真家の藤井 保さんが、“輪郭”というテーマを通して、日常に寄り添うデザインのあるべき姿を浮き上がらせる展覧会、「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展が、21_21 DESIGN SIGHTでスタートします。

会場には深澤さんが手がけた約100点のプロダクトと、藤井さんの65点の写真が並びます。一般公開に先立って行われたプレビューでは、藤井 保さんの写真スタジオを実物大で再現したコーナーにふたりそろって登場。展覧会の意図などについての説明がありました。それが上の写真です。

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壁に掛けられた写真は、藤井さんの撮影によるオリジナルプリントです。写真を納めた額縁は、本展のために深澤さんがデザインしたオリジナルフレーム。被写体となっているプロダクトと写真を交互に眺めながら、ふたりの思考や視点を辿ることができる展示構成になっています。

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展示されているプロダクトの中には、国内では流通していないものも多く含まれます。写真手前に見えるのは、サムスンのネットブック。

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「あまり詳しく説明してしまうと、エレメントに目が向かってしまい、輪郭が見えなくなる」と深澤さんは言います。よって、デザインの説明文は最小限に止められています。

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中庭のサンクンコートには、藤井さんがミラノで撮り下ろしたドゥオーモの写真が大きく引き伸ばされ出現。自然光が注ぎ込むこの空間は、時間の経過とともにさまざまな表情をつくり出します。「プロダクトと写真、そして安藤さんの建築が共鳴し合う関係をつくりたいと思った」と、藤井さんは会場構成について語っています。

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THE OUTLINE 見えていない輪郭 展
会期:10月16日(金)〜2010年1月31日(日)
休館日:火曜日(11月3日は開館)、12月28日~1月2日
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
開館:11時〜20時(ただし入館は19時半まで)
入場料:一般 1,000円、大学生 800円、中高校生 500円、小学生以下無料