最新のインテリアトレンドが集う
「メゾン・エ・オブジェ」がパリで開催中。
2010年は1月26日まで。

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パリ市郊外のノール見本市会場で、恒例のメゾン・エ・オブジェがスタートしました。1月期に併催されてきたムーブル・パリが、9月にずれたことは少し残念ですが、時代を先取りするデザイナー作品が集う「now!」の充実もあり、最新のトレンド情報も含め、見所は満載です。

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メゾン・エ・オブジェが今回、「イヤーデザイナー」として迎えたのは、フィリップ・スタルクです。今まで選出されていなかったの?と不思議に感じる人も多いでしょう。フランスのデザイン界で突出した才能と存在感を放ち続けた彼を、このタイミングでクローズアップする理由について、メゾン・エ・オブジェの仕掛人であるエティエンヌ.コシェは、「デザインで日常生活を魅惑し続ける彼の仕事を通じ、今一度、生活を楽しむことの意味を考えたい」と語っています。

30年近くフランスのデザイン界を牽引してきたスタルクの展示がある一方で、“未来のスタルク”を見出そうという意欲的な試みも用意されています。「now!」の10周年を記念し、ホール7で行われている「10 years, 10 designers」です。ここでは、デザインスタジオの5.5 Designersやフィリップ・ニグロなど、スタルクの協力を得て選出された10人の若手クリエイターたちの競演が見物です。お気に入りのデザイナーの名前を投票する仕組みも用意され、結果が楽しみなところです。
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他にも、トレンドプレゼンテーションのブースでは、高密度化した都市空間における住まいとインテリアの関係など、一歩先を行く暮らしの提案が散見できます。過去にこのプースで紹介された事例が、確実に世の中に浸透している様を見るにつけ、メゾン・エ・オブジェの提案力というものを強く実感する人は少なくないでしょう。景気の影響もあって、国際展示会の淘汰・選別が進むなか、メゾン・エ・オブジェが多くの人を惹き付けるのは、こうした先見性に富む提案力ゆえなのかもしれません。

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メゾン・エ・オブジェ
会期:2010年1月22日~1月26日
会場:Parc des Expositions – Paris-Nord Villepinte