「アートと建築: 今わたしたちが表現したいこと」

第1部、中村竜治氏(建築家、写真左)と 長谷川豪氏(建築家)

▲第1部、中村竜治氏(建築家、写真左)と 長谷川豪氏(建築家)

ART and ARCHITECTURE REVIEWとG-tokyo 2010が共催したトークセッション「アートと建築: 今わたしたちが表現したいこと」が1月31日(日)にアカデミーヒルズ スカイスタジオ(東京・六本木ヒルズ森タワー)で行われました。

モデレータの五十嵐太郎氏(右)と進行役の藤村龍至氏

▲モデレータの五十嵐太郎氏(右)と進行役の藤村龍至氏

トップランナーとして活躍するアーティストと建築家を中心とした5部構成のトークセッション。普段見ることのできないプレゼンターの組み合わせに、会場は各部とも満席状態。それぞれが自らの作品をプレゼンテーションし、その後モデレータの五十嵐太郎氏、司会進行の藤村龍至氏を交えてトークが進んでいくという内容です。

トークでは、アーティストと建築家の使う言語に違いはあるものの、作品制作時のプロセスや視点に共通項や違いが浮かび上がり、そこに多くの議論が交わされました。それは1部、2部と進むにつれて明確になり、5部それぞれが関連性を持つことで、しだいに議論として深まっていった感があります。

第2部、金氏徹平氏(アーティスト)と 永山祐子氏(建築家)

▲第2部、金氏徹平氏(アーティスト)と 永山祐子氏(建築家)

さらに、その内容は、blogやTwitter、USTREAMでも同時公開され、会場内外で横断的に議論されるという精力的な内容。スタッフの人たちは大変そうでしたが、早々に座席が完売したことを考えると有効な発信方法であり、より多くの議論に繋がったのではないでしょうか。

第3部、名和晃平氏(アーティスト、写真右)と 石上純也氏(建築家)

▲第3部、名和晃平氏(アーティスト、写真右)と 石上純也氏(建築家)

アートと建築の横断については近年話題になっていますが、第2部でアーティストの金氏徹平氏が、「アートは永続的に無駄なことに存在意義がある。建築でも無駄なものへの関心が生まれきたのではないか」と語っていました。情報が溢れる現在、人々は必要なものをいかに見つけるかに集中してしまいがちですが、心の深層で求めているのは、一見無駄と思えるもののなかにある何かなのかもしれない、それは今後デザインを考えるうえでヒントになるのではないか、と考えさせられました。

なお、ART and ARCHITECTURE REVIEWの松島潤平氏のblogに全5部のレビューが掲載されています。(文/AXIS 皆川雄一)