技術革新とユーザメリットを実現した新しい扇風機
バルミューダデザイン「GreenFan(グリーンファン)」

▲バルミューダデザインの寺尾 玄氏。不退転の覚悟で「GreenFan」の開発にのぞんだといいます。

“自然の風”に近い風を送り出すということで話題の「GreenFan(グリーンファン)」。その開発・デザインを手がけたバルミューダデザインのスタジオを訪問しました。

「扇風機がつくり出す風なんて、所詮どれも同じでしょ。ならば安いほうがいい」と思っている人は少なくないでしょう。一方で、「どうせ機能に大差がないなら、少しでもデザインがいいものがほしい」と感じている人もけっこういるのではないでしょうか。そんなニーズを抱えた市場に対して、価格でも、見た目のデザインでもなく、本来の機能という面において真に革新的な扇風機を送り出す——そうした思いのもと開発されたのが、GreenFanです。

何が革新的かといえば、それは風の質です。GreenFanがつくり出す風に当たれば、今までの扇風機との違いは歴然。何とも柔らかく、気持ちいいと感じる風が、身体を通り抜けていきます。バルミューダデザイン代表の寺尾 玄氏曰く、目指したのは「自然の風に近い涼しさ」だとか。直接当たらないと涼しいと感じられない従来の扇風機と異なり、空気が面でゆっくりと動いてくるような風をつくり出すGreenFanは、長時間当たりつづけても負担がなく、複数人が同時に涼しさという恩恵を享受できるのも特徴でしょう。

▲三次元プリンターや光造形を用いて試作されたファンの枚数は数えきれないほどという。新たなファンを試作するたびに送風の実験を行い、自身が気持ちいいと感じる風を追い求めたとも。

“羽根のない扇風機”の登場もあって、今夏の扇風機市場は久々に活気づきそうな気配を見せています。もちろん、羽根のない扇風機というのは、タイヤのないクルマが登場するのと同じぐらい画期的なアイデアなのかもしれません。しかし、快適な風、あるいは当たって気持ちいいと感じる風をつくり出すという扇風機本来の仕事において、全く新しい体験価値を創造したGreenFanは、それ以上に画期的であるといえます。

▲自然の風に近い風をつくり出す秘訣が詰まった構造の細部。羽根は、内と外という二重構造で1枚が構成されています。これも扇風機では初の試みだそうです。

そんな“自然界の風”を送り出すGreenFanの詳しい仕組みについては、7月1日発売の誌面で紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに。また、GreenFanは5月上旬よりアクシスビル内のリビング・モティーフほか、インテリアショップや量販店の店頭に並ぶ予定です。見かけたら、製品から少し距離をとって噂の風を体験してみてください。すぐに、これまでとの違いがわかるはずです。

バルミューダデザイン
http://www.balmuda.com/

GreenFan
http://www.balmuda.com/jp/greenfan/