日本の家電ベンチャーの雄 バルミューダが空気清浄機
「JetClean(ジェットクリーン)」を発表

「秋にまた、皆さんとお会いしたいと思います」。4月に行われた「GreenFan mini」の発表会でこう公言していたバルミューダの寺尾 玄氏。その“公約”を果たす新製品発表会が、10月18日の夕方、原宿クエストホールで行われました。

開演前の会場に流れるブルーハーツの楽曲、アップテンポなサウンドとスライドショーを組み合わせたオープニングなど、4月の発表会を思わせる演出でスタートしたこの日のイベント。メディアや小売り関係者が多数詰めかけた会場で披露されたのは同社初となる空気清浄機「JetClean(ジェットクリーン)」でした。

「目に見えないところに課題がある。そして、それを解決するのに現在市場に出ている製品では不十分だと考えました」。エアクリーン市場への参入理由をこう説明した寺尾氏。大気中を舞うウイルスやカビといった見えない有害微粒子を取り除き、部屋中の空気をキレイにするためには既存製品の吸引や送風能力では力不足であることを踏まえ、JetCleanの開発ではそれらを凌駕する除去性能の実現を目指したといいます。

まず寺尾氏が着目したのがファンの仕組みでした。従来の製品は1つのファンで、フィルターへの吸気と送風を行っていました。対してJetCleanでは、本体の下部に空気を取り込む吸引専用のターボファンを、そして上部にはキレイな空気を送り出す排出専用ファン(扇風機に使われている「グリーンファンテクノロジー」)を設けるという「Wファン構造」を採用。強力な循環気流をつくり出して部屋中の空気を動かし、従来の空気清浄機では除去が難しとされる花粉のような重い粒子の吸引にも威力を発揮します。

「Wファン構造」によってJetCleanに送り込まれた空気は、本体内に収納される円柱形の「360°フィルター」を通して徹底的に濾過されます。その性能は、0.3μmほどの微細な粒子であっても、6畳ほどの部屋なら約15分で99%以上を除去できるといいます。そしてフィルター内で徹底的に清浄されたクリーンエアは、最大で毎分10,000リットルという強力な送風機能によって再び部屋に送り出されていくのです。

▲運転モードには、素早く部屋中の浮遊物を集め、空気をキレイにしてくれる「ジェットク リーニングモード」のほか、センサーが部屋のニオイやホコリを判断して自動運転を行う「オートモード」や風量の弱強などを選べる「マニュアルモード」、5Wという最小消費電力で運転する「セーブエナジーモード」が用意されています。

国内最高性能の空気洗浄能力を誇るJetCleanの魅力は他にあります。「世界で最も美しい」と寺尾氏自身が評するデザインは、シンプルな佇まいの外観だけでなく、3つのボタンのみですべての操作に応じる使いやすさにも踏襲されています。また、設置面積はA4サイズの用紙1枚に収まる省スペース化を実現。設置場所を選ばないコンパクトなサイズは、日本の住空間にピッタリといえるでしょう。

▲JetClean本体と0.3μmという微細な粒子までしっかりキャッチするHEPA素材を折り畳んだ「集じんフィルター」。バルミューダでは、年1回のフィルター交換を推奨しています。

まさにバルミューダの理念である「最少で最大を」をエアクリーン市場で実現したJetClean。11月上旬より、希望小売価格46,800円で発売となります。また、リビング・モティーフではウェブサイトから同製品の事前予約を受付中です。(*現在は終了)

バルミューダ「JetClean(ジェットクリーン)」
本体寸法:250mm(幅)× 250mm(奥行き)× 700mm(高さ)
重量:約8.0kg(フィルター含む)
動作電力:AC100V 50/60Hz対応
消費電力:4W〜72W