ジェームズ ダイソン アワード 2010 日本国内審査結果発表

日本最優秀作品「風車」(千葉大学大学院 岩原一平さん)

今年で5回目となるジェームズ ダイソン財団主催の国際デザインアワード「ジェームズ ダイソン アワード 2010」の日本国内(第一次)の審査結果が発表となりました。審査を通過した10作品が、その他17カ国の代表とともに第二次審査、第三次審査を経て、ジェームズ・ダイソン氏による最終審査へと進みます。最終審査結果は10月5日に発表予定。

同アワードのテーマは一貫して「日常での問題を解決するアイデア」。作品の出来不出来以前に、いかに問題を発見・提起するかが鍵。そして、見た目のデザインではなく、本当に機能するかどうかが大きく評価を左右する。ここでは上位3作品を紹介します。

日本最優秀作品に選ばれたのは、千葉大学大学院 岩原一平さんの「風車」。自然エネルギー、とりわけ風力と揚力に注目し、風力とマグヌス効果を利用することで比較的弱い動力で航行できる『ローター船』にヒントを得た作品。地域ごとの自然エネルギーの特性を活かすことに着目し、なかでも一定の風向と風力を持つ海風のエネルギーを利用した電気自動車。環境負荷を軽減するモビリティをつくりたいという動機が大きく評価の対象となりました。

2位作品「結核検査のためのデザインシステム」(大阪大学 中村昌平さん)

2位作品は大阪大学 中村昌平さんの「結核検査のためのデザインシステム」。従来1カ月以上かかっていた結核菌の検査時間を大幅に短縮させる検査キットで開発途上国での利用を視野に入れた作品。

3位作品「Magono Jet」(慶應義塾大学 佐藤由樹さん)

3位作品は慶應義塾大学 佐藤由樹さんの「Magono Jet」。強力なジェット水流を利用した2ウエイタイプの蛇口。水筒や瓶のように口の狭い食器や、おろし器、ボール網といった洗いにくい食器をジェット水流で洗浄するほか、伸縮ノズルによって細かな隙間も洗浄できるように考えられた作品。

第二次審査以降は、ダイソン社のデザインエンジニアたちの鋭い突っ込みに耐え得る作品だけが生き残ることとなりますが、はたして最優秀に選ばれるのは? 最終結果発表が楽しみです。国内のその他7作品と海外の第一次審査通過作品については同アワードのオフィシャルホームページをご覧ください。