廣村正彰展
「ジュングリンーー意識が動く瞬間」が、5月26日から6月6日まで開かれます

グラフィックデザイナーであり、アートディレクターとしても知られる廣村正彰氏の個展「ジュングリンーー意識が動く瞬間」が、5月26日(木)〜6月6日(月)まで、西武池袋本店 別館2階 西武ギャラリーで開かれます。

「ジュングリン」とはいったいどんな意味なんだろう? また、ご自身が構造改革に携わり、サイン計画なども手がけた西武池袋本店での展覧会なので、場所の特性を熟知しているだけでなく、特別な思いもあるのではないか……。そんな素朴な疑問から、廣村氏に展覧会についてお話を伺いました。


Q)「Junglin’」というタイトルの由来を教えてください。

廣村)タイトルは、順繰り+ingの造語です。
   人はあまり意識することなく生活での行動のパターンを決めているものです。
   「朝起きたら足首を回す」とか「顔を洗う前に歯を磨く」とか、改めて意識をしなくも
   自然に次の行動をとってしまうことを表しています。
   この展覧会は日常での無意識な行動から「気づき」が生まれる仕組みを発見する展覧会です。


Q) 展覧会は6つの作品から構成されていますが、どれかを例に、廣村さんの「脳が発火して、意識
   が動いた瞬間」が具体的にどのようなものだったのか、教えてもらえませんか。

廣村)展示の最初の映像はラッピングです。60cm角の台が3つ、それぞれ百貨店の包装紙で商品を包
   んでいます。しかし商品も包装紙の裏側も真っ黒で、最初は何を包んでいるのか解りません。
   徐々に包まれている姿がシルエットに現れてくるのです。

   これは包むという行為の意味を明らかにしています。商品はスペックや価格によって選択され
   ますが、そのモノが持つ本来の機能はシルエットを見ただけで認識できるものです。むしろ、
   そのほうが脳が発火し、創造力が湧くのです。

   華美で装飾的だと思われている「包む」という行為が、実はモノの本質を明らかにすることで
   はないかと思っています。


Q) 百貨店という場所を強く意識された展覧会だと思います。ショッピングに来た人を引き込むた
   めの仕掛けはありますか?

廣村)百貨店という業態は、なくなるかもしれません。以前はクルマから家からリゾートまで本当に
   なんでも売っていた夢の箱でしたが、採算の合わないカテゴリーが消え、百貨とは言えない状
   態です。

   でもこれからはサービスという価値で人を幸せにすることができる「百価店」になるかもしれ
   ません。デザインを含めた人的サービスが魅力と武器になるでしょう。


Q) 映像作品にされた理由は? また映像づくりの苦労、面白さがあればお教えください。

廣村)グラフィックデザインでも脳は発火しますが、今回は日常的な行為の中から意識が動く仕掛けを
   つくりたかったので映像になりました。日々テレビなどから流れる映像は見ているのに、いざ
   制作しようとすると何も知らないことを知りました。にわかに勉強してプロっぽくするのでは
   なく、あくまでも素人なりの表現に徹しています。


Q) その際、映像作家というか、映像の専門家と組まれているのですか?

廣村)スチールのカメラマンに撮ってもらっています。


Q) 最後に、来られた方には、どんなふうに感じてもらいたいですか?

廣村)人は普段の生活の中で、何に気づき、何を意識しているのかということを考えるキッカケになる
   と良いなと思っています。


廣村正彰展「ジュングリンーー意識が動く瞬間」

会  期:2011年5月26日(木)〜6月6日(月)

開館時間:10:00〜20:00
    (入館は閉館の30分前まで)

会  場:西武池袋本店 別館2階 西武ギャラリー

入 場 料: 500円 高校生以下無料


*鑑賞券プレゼント この鑑賞券を10組20名様にプレゼントいたします。ご希望の方は、タイトルを「廣村正彰展プレゼント」と明記のうえ、氏名(フリガナ)、住所、所属名(会社・学校等)とともに、axismag@axisinc.co.jpまでお申し込みください。なお、発送をもって抽選と変えさせていただきます。