オランダのモビリティカンパニーが手がける卓越したベビーカー
「Bugaboo(バガブー)」

自らをベビーカーメーカーと呼ばず、モビリティカンパニーという呼称にこだわってきたオランダのBugaboo(バガブー)社。同社は創業以来、卓越したエンジニアリング力と独想的なデザインでもって、競合他社とは一線を画したユニークな製品づくりを展開。ベビーカーにおける新たな基準を次々と打ち立ててきました。


▲東京・南青山で10月25日に行われたエキシビション会場より。ベビーカーに付属するカラフルなパラソルが来場者を迎え入れます。

そんなベビーカーにおけるパイオニアでもあるBugabooが本格的な日本市場への参入を記念し、一夜限りとなるエキシビションを都内で開催。新製品を含む多彩なラインナップやこれまでの同社の軌跡などがメディア関係者に紹介されました。

1999年にブランドをスタートしたBugabooの起源は、共同創設者のマックス・バレンバーグがアイントホーフェンのデザインアカデミーの卒業制作で、自転車とベビーカーを結びつける新たな移動体のアイデアを考案したことにさかのぼります。リバーシブルのシートやハンドルバー、簡単な操作で折り畳みが可能となる設計構造など今日の同社のプロダクトにつながる特徴の多くが、このときの着想に由来しているといいます。

最新のテクノロジーを駆使してベビーカーに従来にない機能を盛り込みながら、操作性においては徹底して簡便さにこだわるのがBugabooの開発スタンスです。そこから生まれたものには世界初となる技術やシステムも少なくありません。シャーシ、タイヤ、シート、バスケットといった各モジュールが容易に解体できる組み立て式システムを他社に先駆けて採用したのもBugabooでした。


▲オールインワンタイプのベビーカー「カメレオン」で、2輪ポジション(写真上)やシートを外しての折り畳み状態を披露するスタッフ。ポジションチェンジの操作はひじょうに簡単。右横に並ぶのは、軽量かつコンパクトを特徴とするシリーズの「ビー」

組み立て方式の採用は、コンパクトな収納を可能にするだけでなく、利用シーンに応じて使い方を自由に調整できるカスタマイズ性の高さにも貢献します。ベビーベットとシートの交換によって乳児から幼児までの利用が可能な「カメレオン」は、まさにその好例。悪路では小径の前輪ホイールを取り外した2輪ポジションで安定走行を実現するなど、どんな路面コンディションでも快適な運動性と乗り心地を提供してくれます。

コンバーチブルタイプの「ドンキー」の変貌ぶりも目を見張ります。ハンドル部に設けられたボタン操作などで、シャーシの横幅を広げたり、縮めたりすることができるドンキーは、ひとり乗りからふたり乗りまでを1台で対処。シートを外して荷物用のバッグに取り替えることもでき、子供ひとり+荷物という利用の仕方も可能です。

▲本国からもデザインディレクターをはじめ主要開発メンバーが来日し、熱のこもった製品説明が会場で行われました。

こうしたBugabooの独自スタイルをさらに楽しめるために用意されるのが、豊富なアクセサリー類の数々。日よけ効果に威力を発揮するパラソルやサンシェード、カラーバリエーションが楽しめるフットウォーマーやシートライナーなど、ベビーカーを好みのスタイルにドレスアップできる仕様となっています。

▲ヴィクター&ロルフやミッソーニ、マーク・ジェイコブスなどとコラボレーションを行い、ファッション性にも優れたBugaboo。写真は、9月にリリースとなった第3世代カメレオンをベースにしたヴィクター&ロルフとのコラボモデル

ダッチ・デザインの特徴としてしばしば称えられるデザインの明快さ、機能主義、ウィットといった要素を兼ね備えたBugabooは、まぎれもなくオランダ生まれの秀逸なプロダクトといえるでしょう。その製品を手にとり、機能の一端に触れれば、約10年で小さなベンチャー企業が世界50カ国で製品販売を行うまでに発展した理由がわかるはず。これからベビーカーを購入しようと思っている人には、真っ先にお勧めしたい逸品です。国内では、セレクトショップの「ストンプ・スタンプ」などで取扱中。

▲12月に発売となる最新プロダクト「バガブー・カメレオン・スリー・サハラ」は、今シーズンのインスピレーションテーマであるサハラ砂漠を思わせるサンドベージュカラーが特徴です。肌寒く感じる季節にぴったりの、上質なウールのブランケットが付属します。

Bugaboo(バガブー)
問い合わせ:Tel. 03-6855-7855
URLhttp://www.bugaboo.com