新刊案内
『道具の足跡―生活工芸の地図をひろげて』

『道具の足跡―生活工芸の地図をひろげて』

瀬戸内生活工芸祭実行委員会 編(KTC中央出版 1.995円)

2012年11月に開催された瀬戸内生活工芸祭をきっかけに出版された本だが、決してガイドブックではなく、多様な角度から「生活工芸」について考えようという姿勢が見て取れる。つくる人と使う人、双方が生活道具に関して持つ“物語”の数々を飾らない言葉で紡いでいく。作家・川上弘美よるエッセイをはじめ、深澤直人、皆川明らのインタビュ−も掲載。

以下、目次より;

巻頭エッセイ「風」 川上弘美

深澤直人さんに聞く 民藝と工芸とデザインを平らかにする

堀井和子さん もの選びの目がわが家の食卓の上で磨かれる

大西清二さん 「大人のままごと遊び」で、生活の質を育む

皆川明さん 使う人が思いを重ねる、足し算の可能性

フォトクリップ 「生活工芸」の町・高松を訪ねて

桜製作所会長 永見眞一さんに聞く

鼎談 生活思想の地図を広げて

生活工芸五つのかたち 黒漆汁碗/切込高杯皿/白磁飯碗/普通のコップ/木地盆 ほか