オフィスとおやつの甘い関係
「ネスプレッソ イノベーティブワークスタイル ディスカッション」にて

写真のスイーツは、赤坂と渋谷にパティスリーブティックを構えるリベルターブルの森田一頼シェフによるもの。なんと、takram design engineeringの渡邉康太郎さんをイメージしたというオリジナルスイーツです。

写真左から「ピスタチオのクリームムースリーヌと爽やかなフヌイユとシトロンのジュレ」「フォアグラのフラン、林檎のキャラメリゼ、シブーストクリーム」……という具合に、初めて味わう素材の組み合わせばかりで美味しかったのですが、本イベントの主旨は、スイーツを楽しむことではなく、創造的なワークスタイルについて各ジャンルの専門家を招いてディスカッションするというもの。タイトルは、「ネスプレッソ イノベーティブワークスタイル ディスカッション」。10月1日に東京・表参道のネスプレッソブティック表参道で開かれました。

▲ 左から齋藤敦子さん、渡邉康太郎さん、犬養裕美子さん

登壇したのは、食べる人とレストランをつなぐレストランジャーナリストの犬養裕美子さん。オフィスデザインとワークスタイルを研究するコクヨ WORKSIGHT LAB.の齋藤敦子さん。そして、takramのディレクターでありデザインエンジニアでもある、イノベーティブワーカーの代表としての渡邉康太郎さん。

齋藤さんから「2003年以降、お客様のオフィスに対する考え方が変わってきた」という話を皮切りに、新しいモノやコトを生み出すためには社内のコミュニケーションを促進することはもちろん、客ともダイレクトにつながる場や仕掛けが必要。オフィスでは開かれた場としてのキッチンがカギになる。建物だけをオフィスとして捉えるのではなく、街全体を働く場として考える。空間だけでなく、働き方の作法を考えていく。立ち飲み、立ち食いのように立って考える。アイデアフラッシュをいかに誘発するか……。

自らの体験や研究をもとに、専門の異なる3名だからこその活発な議論が繰り広げられました。

そして、先のスイーツは、渡邉さんの「takramにはおやつの時間があって、チャイムが鳴ると、みんながキッチンに集まってくる。自分と違うプロジェクトの人たちと気軽に話すために始めたもので、この時間をめがけて訪れる来客が増えた」という話に端を発したもの。

おやつの時間はもちろんのことオフィスに欠かせないのが、コーヒーやエスプレッソ。森田シェフのスイーツは、渡邉さんをイメージしていると同時に、ネスプレッソのコーヒーポッド「リストレット インテンソ」に合うことを前提に考案されたものです。イノベーティブワーカーのためのコーヒーを考えるネスプレッソは、同時に、ワークスペースやワークスタイルのあり方をも提案しているようです。

▲写真右が、森田一頼シェフ