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ペーター・ツムトア 著『空気感(アトモスフェア)』

『空気感(アトモスフェア)』

ペーター・ツムトア 著/鈴木仁子 訳(みすず書房 3,400円+)

2003年6月1日にドイツ北西部ライン・ヴェストファーレン州にあるヴェンドリングハウゼン城で行われた、ペーター・ツムトアによる講演「空気感ーー建築の在るところ・私のまわりの物たち」の書籍化。「心に触れる建物を生み出したい」と語るツムトアが、自らがインスピレーションを受けた愛蔵の図版などを示しつつ、「すぐれた質の建築とはいったい何か」を問う。

ペーター・ツムトアはその建物がなんのために使われるのか、という問いから出発する。そこで何が起こるだろう!? と。根底にあるものに、彼はどんな建築家よりも心をくだく。見つめ抜き、問いを深めようとする。――ヴィム・ヴェンダース(映画監督)

以下、目次より;

建築の身体
素材の響き合い
空間の響き
空間の温度
私のまわりの物たち
冷静と誘惑のはざま
内と外の緊張関係
親密さの諸段階
物に射す光
環境としての建築
整合性
美しい姿 ほか