ミラノサローネ / ユーロルーチェ 2017
懸垂曲線が描く光の輪郭 ーーアクソライトの「アリソイド」


イタリア・ヴェネチアの照明メーカー、アクソライト(Axolight)。創立20年を迎え、ブランドイメージと製品ともに新たな方向性を取り入れた展開となっていました。同社はアメリカをはじめ、ロシアやアジア各国まで広く、主にホテルや商業施設など、規模の大きなプロジェクトで実績があります。

今回の発表の中での注目は、繊細な曲線によって輪郭をつくっていた「アリソイド(Alysoid)」。日本人デザイナー、福定良佑さんによるデザインです。製品名のアリソイドとは懸垂曲線という意味。ガウディの建築や、山口県・岩国の錦帯橋に見られる曲線です。照明器具上部のホールドされた部分から下部へと流れる線をつくっている部材はボールチェーン。福定さんは、以前からこの素材を使いたいと考え、アイデアをストックしていたそうです。ボールチェーンの中にも仕上げやサイズの違いがあり、光との相性などを考慮し最適なものを選んだとのこと。製品バリエーションは4つで、小、中、大が2種。いずれもLED20w、3000kの色温度。

ボールチェーンのみで全体の輪郭をつくっているため、周辺の景色を遮ることなく空間に馴染んでいきます。単体でも存在感がありますが、全てのバリエーションを組み合わせて、一体のようにスタイリングするとインパクトのある照明になります。アクソライトのターゲットは、住空間でも規模の大きなものやコントラクト案件であるため、製品のボリューム感が必要とされます。福定さんは慎重にサイズ感を決めていったそうです

▲デザイナーの福定良佑さん。 ryosukefukusada.com</h5>

ミラノで活動していた福定さんにとって、開発チームとのコミュニケーションはスムーズでお互いの信頼関係を築くのには時間はかからなかったとのこと。今も新たなプロジェクトが進行中だそうです。End