2018年の竹尾ペーパーショウのテーマは
「precision(精度)」。
さまざまな領域のクリエイターが挑む、新しい紙の創造

▲takeo paper show 2018「precision」

紙の専門商社「竹尾」が1965年にスタートさせた竹尾ペーパーショウが、今年も6月1日(金)から3日(日)まで、「precision 精度を経て立ち上がる紙」をテーマにスパイラルホール(東京・南青山)で開かれる。

2014年の「SUBTLE(サトル|かすかな、ほんのわずかの)」が世界各地を巡回したことから、まだ前回展の記憶が新しいかもしれない。けれど、SUBTLEから早4年。今年は、同社代表取締役社長の竹尾 稠氏が「紙の原点に立ち戻って」と言うように、これまでとは違う試みになりそうだ。

展覧会のアートディレクションにはグラフィックデザイナーの田中義久氏、会場構成には建築家の中山英之氏を迎え、さまざまな領域で活躍するクリエイターたちが新しいファインペーパーを提案する。ファインペーパーとは主に特殊印刷用紙のことで、竹尾は「独特のテクスチャーや豊富な色数など、紙そのものが持つ魅力を最大限に活かすようにつくられた紙」と定義している。

▲中山英之氏による会場構成イメージ

建築家の中山氏は、「今回、各クリエイターはふたつの創造を行う」と説明する。ひとつはマテリアルとしての紙そのものの創造。もうひとつは、その紙の特性を表現するオブジェやプロダクトの創造だ。会場ではそれぞれのクリエイターと製紙メーカーによる創造のプロセスを展示し、各々のまなざしからprecisionを感じて欲しいとも語った。

なお、参加クリエイターと素材の予定は下記のとおり。

安東陽子(テキスタイルデザイナー、コーディネーター)ーー紙布
葛西 薫(アートディレクター)ーー色紙
田中義久(グラフィックデザイナー、アーティスト)ーー布クロス
DRILL DESIGN(デザインスタジオ)ーー段ボール
永原康史(グラフィックデザイナー)ーー情報の紙
原 研哉(デザイナー)ーー半透明の紙
原田祐馬(デザイナー)ーー厚紙
藤城成貴(プロダクトデザイナー)ーーモールド
三澤 遥(デザイナー)ーー機能紙

クリエイターが紙そのものの創造に挑むという点で、意欲的な48回目となりそうだ。また、入場方法などがこれまでと違うため、下記サイトで確認のうえ事前登録していただきたい。End

▲記者発表会でのグラフィックデザイナーの田中義久氏(左)と建築家の中山英之氏

takeo paper show 2018「precision」

会期
2018年6月1日(金)〜3日(日)1日と2日は11:00〜20:00、3日は11:00〜17:00
会場
スパイラルホール(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル3F)
入場方法
ウェブサイトより事前登録。料金などの詳細は後日ウェブサイトで案内予定
巡回展
2018年10月5日(金)〜7日(日)グランフロント大阪北館内 ナレッジキャピタル
詳細
http://www.takeopapershow.com/