ブルーノ・ムナーリの日本最大の回顧展が開催予定
2018年4月7日より神奈川県立近代美術館 葉山にて

芸術からデザインそして児童教育に至るまで独創的な活動を繰り広げたブルーノ・ムナーリ(1907-1998)。彼のそのはてしない活動を体験するための展覧会「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」が、神奈川県立近代美術館 葉山にて2018年4月7日(土)から6月10日(日)まで開催される予定だ。

ムナーリは、幼少期から美術やデザインに関心を持ち、19歳の時に当時のイタリアを席巻していた前衛美術運動の未来派に参画する一方で、雑誌の編集や挿絵などの仕事も行い、幅広いフィールドでデザインへの関心と造詣を深めた。そのような経験を活かし、折りたたんで持ち運び可能な彫刻「旅行のための彫刻」などかつてない美術作品を発表。また、シンプルであると同時に用の美を備えた照明や家具などを多数発表し、国内外で高く評価されている。さらに、子ども向けの造形教育にも大いに興味を示し、木の描き方を記した絵本「木をかこう」は日本でもアイコン的存在。

▲《旅行のための彫刻》1965年、富山県美術館
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari

▲《チューブ型照明器具:フォークランド》1964年/1999年、特定非営利活動法人市民の芸術活動推進委員会
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari

▲《『木をかこう』のための表紙案》1977年、パルマ大学CSAC
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari

本展では、ムナーリの全生涯にわたる作品、約320点が展示される。そして、そのうち約150点は日本初公開となる作品で、未来派に関わっていた時代の作品から晩年の絵本原画まで、これまで日本であまり知られてこなかったムナーリの一面を体感できる内容となる見込み。さらに会期中は、ムナーリの絵本や遊具を手に取ることができる場を設ける予定。言葉を超えるムナーリの表現や思想に触れることで、より深くムナーリを理解できる試みだ。

画家、彫刻家、グラフィック・デザイナー、インダストリアル・デザイナー、発明家、著述家、子どもといっしょに遊ぶ人――あらゆる肩書きを持つ稀代の表現者ブルーノ・ムナーリの日本最大の回顧展。デザイナーであれば必見となること間違いなしの内容だ。End

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ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ

会期
2018年4月7日(土)から6月10日(日)
*開館時間、休館日は詳細よりご確認ください。
会場
神奈川県立近代美術館 葉山
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詳細
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=h