80年代の日本美術を見詰め直す
「起点としての80年代」展が金沢21世紀美術館で開催

金沢21世紀美術館で、今日の視点から80年代の日本の美術を見詰め直し、「起点」となる作品を紹介する「起点としての80年代」展が、2018年7月7日(土)から10月21日(日)まで開催される。

1970年代のコンセプチュアルでストイックな表現に対する反動から、80年代の日本では絵画や彫刻の復権が唱えられ、好景気を背景として、色彩豊かで伸びやかな筆遣いの「ニュー・ペインティング」などが広まる。しかし、90年以降の美術は「おたく」など80年代のサブカルチャーに影響を受けた表現が主流となったという。

本展は、「具体」や「もの派」など1970年代までの戦後日本美術に関する研究が進んでいる今こそ、70年代と90年代のはざまにある80年代の日本美術について深く見つめるべきではないか、という問いを起点とし、80年代が、いかに日常性や軽やかさを大切にする感性などが生まれた充実した時代であったか、ということを見つめ直すものになっている。End

「起点としての80年代」展

会期
2018年7月7日(土)~10月21日(日)
休館日
毎週月曜日(ただし7月16日、8月13日、9月17日、9月24日、10月8日は開場)、
7月17日(火)、9月18日(火)、9月25日(火)、10月9日(火)
時間
10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
※チケット販売は閉場の30分前まで
会場
金沢21世紀美術館 展示室1~6、13
詳細
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1759