フィンランド・ヘルシンキに新美術館Amos Rexがオープン
オープニング展でチームラボが新作を披露

フィンランド・ヘルシンキにあるアモス・アンデルソン美術館(Amos Anderson Art Museum)は、同館のそばにあるラシパラッツィ(Lasipalatsi、ガラス宮)およびその広場の地下に新設される展示スペースに移転することになった。館名を「アモス・レックス(Amos Rex)」に改めて、2018年8月30日(木)にオープンする。

本施設の設計を担当したのはJKMM Architects。2,170平米を有するドーム型天井の展示スペースは、柱のない構造になっており、常に変化する現代アートのニーズに柔軟に応えることができる。

▲© Tuomas Uusheimo

同館のオープニングを飾るのはチームラボ。「teamLab: Massless」と題された展示を2019年1月6日(日)まで開催する。「Massless(質量ゼロ)」の概念を模索する本展では、巨大で特徴的な地下空間に新作を含む全5作品を展示、人々を作品の一部とし、人々と世界との関係性を、より連続的なものに変えることを試みる。

▲Vortex of Light Particles
teamLab, 2018, Digital Installation, Continuous Loop

デジタルによって人間の表現が物質から解放されたと考えるチームラボ。物質と不可逆的に結びつけずに表現することが可能になったため、質量の概念も消え去ったという。本展は、物質的な制限から解放された表現により、作品と空間の体験をも「Massless」にするものだ。

展示はもちろん、施設の今後の活動にも注目だ。End

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