Zaha Hadid Architectsが手がけた建築「520 West 28th」
ENR2018のNew York's Best Project Awardを受賞

▲Photography by Hufton + Crow

Zaha Hadid Architectsは、同事務所が手がけたアメリカ・ニューヨークにある建築「520 West 28th」が、Engineering News-Record(エンジニアリング・ニューズ・レコード、ENR)2018 New York’s Best Project AwardのResidential/Hospitality(住宅/ホスピタリティ)部門で勝利したと発表した。

ENRは同国で発行される、世界中の建築産業に関するニュースや分析などを掲載する雑誌。同賞の選考委員会は、安全性能、イノベーション、挑戦、および設計と施工の質を審査する。

ニューヨークの街路と線形公園のハイライン(The High Line)の間には、力強い都市の力学や、数世代にわたって何度も繰り返し発展してきた層をなす市民の領域がある。520 West 28thは、新しいアイデアやコンセプトを適用しつつ、こうして織りなされた関係性を伝え、その土地の豊かな歴史において最も新しい展開を作り上げている。

分割された階層というデザインは、多様な居住空間を示すもので、28番街とハイラインにある市民空間のさまざまな層を反映している。

この分割された階層には、手作りの山形インターロッキングの鋼鉄製ファサードがあしらわれており、チェルシーの過去の産業の精神を伝えている。公共の領域を充実させるニューヨークの歴史的な建築のなかで、このような緻密な細工は尊敬に値する伝統を継承するものだ。End