インダストリアルデザイナーのDaniel Huang
小型カメラのプロトタイピング「Leica Instant M」を発表

IDEOのシニアデザイナーでインダストリアルデザイナーのDaniel Huangは、プロトタイピングとなる「Leica Instant M」を発表した。本品はフィルムと1:1の比率のビューファインダーを備えた最小サイズのカメラ。

2016年後半に、Leicaは初となるインスタントカメラ「Sofort(ゾフォート)」を発表。しかし同品は、150ドル(約16800円)の富士フィルムのInstax Mini 90をベースにした300ドル(約33600円)のカメラであり、ライカの精神を捉えるまでには至らず、「インスタントカメラのライカ」と呼ばれるには長い道のりが必要だった。

Leica Instant Mのコンセプトは富士フィルムのInstax SQ10をベースにしている。デジタルとアナログのハイブリッドシステムを利用してフランジ焦点距離を短くし、フルフレームレンズを初めて搭載。すでに持っているレンズが使える交換レンズシステムを採用。ライカの精神に忠実なインスタントカメラに仕上がった。

カメラはシングルピースの半透明のポリカーボネート・シェルで作られており、型抜きのインナーフレームを使用。曲面ガラスで覆われたディスプレイは最適な表示のために後方に角度がついており、親指のグリップを提供する。交換可能なネックストラップとハンドストラップは側面に装着できる。

なお、Leica Instant Mはパーソナルプロジェクトであり、ライカと提携したプロジェクトではない。End