プラット・インスティテュートの学生と教員が新しい義足を開発
バレエを踊りたいバレリーナ向けの「Marie-T」

アメリカニューヨーク州ブルックリンにあるデザイン学校、プラット・インスティテュート(Pratt Institute)でインダストリアルデザインを専攻する学生のJae-Hyun Anと教員のJonathan Thayerは、新しい義足「Marie-T」を開発した。

この義足は、足を失くした人がバレエを演技できるバレリーナ向けのもの。バレエでは、バレリーナは美しく軽やかに見せるために、ポワントの姿勢から上下運動を行う。しかし、ポワントはダンサーの足部や足首に大きな負担をかけるので、幼い頃から練習していても、この姿勢を維持して演技することは不可能に近い。

衝撃を吸収するために「チーター」と呼ばれる義足をヒントにしつつ、Marie-Tでは湾曲する方向を変えている。「チーター」は陸上競技用で、バランスを維持するためにたえず運動し続けねばならず、そうしないと後ろへ倒れてしまうのだ。湾曲を逆転させることで、バレリーナは次の一連の動作に入るために、姿勢を止めてから前進することができる。

摩耗した部品を交換したり、サイズを変更したりできるように設計。バレエは、体重移動、発汗、皮膚の摩擦を起こす激しい身体活動であり、水疱や発疹の原因ともなるという。そのため、分解可能で、大きさが合わなくなれば部品も交換できるそうだ。End