Zaha Hadid Architectsによる「Generali Tower」
最⾼レベルのエネルギー効率で賞を受賞

▲Photo by Hufton+Crow

Zaha Hadid Architectsがミラノで手がけた、イタリア最大手のゼネラリ保険が入居する予定の「Generali Tower」がエンポリス・スカイスクレイパー賞(Emporis Skyscraper Award)の2018年度第2位を獲得した。

同賞は、前年度に完成した⾼さ100m以上の⾼層建築に与えられる賞として知られる。

▲Photo by Hufton+Crow

この受賞は、米国グリーンビルディング協議会の認証LEED®プラチナを取得した、最⾼レベルのエネルギー効率が評価されたもの。本建築は⼆重壁構造のファサードと暑い⽇に直射⽇光から守る高度なサンシェードを備えており、各フロアに優れたエネルギー効率での出⼒を提供する。

▲Photo by Hufton+Crow

このタワーは、130年前にオープンしたセンピオーネ公園(Parco Sempione)以来、ミラノ最⼤となる新しい市⺠空間と公共公園である地区「CityLife」に建設。同地区は、1,000戸の住居、11,000⼈以上を収容するオフィス、約17万平米の公園・広場・幼稚園からなり、2020年の完成時には毎年700万⼈以上の訪問者、労働者、住民を受け入れるという。

地上では同エリアに街の主要な3つの軸が集まり、170mのGenerali Tower は周囲の公共広場や公園と接続。基壇の曲線的な形状は、3つの軸がねじれた交差から生み出される求⼼⼒を表現している。

▲Photo by Hufton+Crow

菱形の床を並べることで、地上レベルでの求心力の渦はタワーの垂直方向へと伝わり、ねじれが生じる。このらせん状のねじれは、フロアが高くなるにつれて減少するが、すべてのフロアはその上下にあるフロアと微妙に位置を変えているそうだ。End