Zaha Hadid Architectsが設計した
中国・北京の新空港「北京大興国際空港」が開港

▲Photograph by Hufton+Crow

Zaha Hadid Architectsが設計を手がけた中国・北京の新空港「北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)」が開港した。

既存の空港の混雑緩和を目指して、市内中⼼部から南に46kmの地点にある⼤興地区に完成した同空港は、700,000㎡の旅客ターミナルを備え、経済発展に向けて北京市内と天津市や河北省を結ぶ、80,000㎡規模の国営⾼速鉄道網やローカル線のターミナルも整備している。

▲Photograph by Hufton+Crow

伝統的な中国建築を参考に、中央部にある中庭の周りに相互接続したスペースを設けることで、出発、到着、乗り継ぎの各ゾーンがつながり、乗客がシームレスに行き来できるデザインとなった。

水が流れるような形状をしたターミナル内の8つのアーチ状の屋根は、構造を⽀えつつ屋内に⾃然光を取り⼊れ、乗客を中庭へといざなう役割を果たしている。さらに、最⼤100mのスパン建築により、ターミナルに広々とした共有スペースを確保。今後どのような再構成にも対応できる高度な柔軟性を有しているという。

▲Photograph by Hufton+Crow

また、放射状に伸びるコンパクトなターミナル設計で、チェックインと搭乗ゲートのあいだや、トランジット用のゲートの接続を最短距離にしており、徒歩8分以内で一番遠い搭乗ゲートにたどり着けるそうだ。

同空港では、初年度は年間4500万⼈の利用客を想定。2025年までには7,200万⼈、最⼤で1億⼈の年間利用者数を見込んでおり、年間400万トンの貨物に対応するために、さらなる拡張も予定している。End

▲Photograph by Hufton+Crow