バーニングマン2019の象徴となる建造物が発表
伏見稲荷神社の鳥居がモチーフ

アメリカ・ネバダ州の砂漠で毎年行われる大規模な野外イベント「Burning Man(バーニング・マン)」は、2019年8月25日(日)から9月2日(月)まで開催の次回イベントに向けてすでに始動している。

同イベントの中心的な建造物である”テンプル”について、2019年度はGeordie Van Der Boschの「The Temple of Direction」に決定したと発表された。

このテンプルは、毎年、プラヤと呼ばれる平原につくられており、開催地であるブラックロックシティの参加者と製作者とが考えを共有することを目標としている。

本案に決定した理由は”エレガントでシンプルなデザイン”とのこと。直線的な空間からなり、同氏が以前住んでいた京都にある伏見稲荷神社の鳥居の優雅さと厳粛さを表現したようだ。

直線が大きなホールへと延びる通路を形成しており、身体的経験と隠喩的な旅の両方が楽しめる。端から端まで移動できる骨組みを設けることで、会場の開放性にふさわしい空間となる。

この直線的な形状は、始まり、中間、終わりと人生の経過を表現しており、構造物の全体を通じて、狭い空間や広い空間、明るい空間や暗い空間、深い物理的環境であるトンネルといった、このイベントに参加する人々の旅を反映した空間を構成。その間には、広い中央ホール、祭壇、そしてお供えができるようにたくさんの棚を設置。参加者全体で体験の共有ができる環境をつくり上げるそうだ。End