外装が伸縮可能なアートセンター「The Shed」
マンハッタンに2019年春オープン予定

ニューヨーク・マンハッタンに2019年春オープン予定のThe Shedは、あらゆるタイプの舞台芸術、ビジュアルアート、ポピュラーカルチャーの立ち上げや制作、プレゼンテーションのためのアートセンターだ。

設計を担当したのは、エリザベス・ディラー率いるDiller Scofidio + Renfroと、デイヴィッド・ロックウェルのRockwell Group。20万平方フィート(18,500m²)の革新的な構造で、アーティストの大胆なアイディアをサポートするために、姿形そのものを変化させることができる。

8階建てのベースとなる建築物は、2フロアのギャラリースペース、多目的シアター、リハーサルスペース、クリエイティブラボ、天窓のあるイベントスペースで構成。

外装部分は伸縮可能、覆いとなったベースビルの位置からレールに沿って隣にある広場にスライドさせることで、ビルの床面積が2倍になり、大規模なパフォーマンスやインスタレーション、イベントを開催することができる。

The Shedの運動システムは、ハイライン(High Line)やウエストサイド・ヤード(West Side Railyard)といったニューヨークの過去の産業に触発されたという。

また、1960年代にイギリスの建築家セドリック・プライスと舞台演出家 Joan Littlewoodが考案した、未完成だが影響力のある建築装置「Fun Palace」からもインスピレーションを受けている。これと同じくThe Shedのオープンインフラも、未来のためにつねに柔軟で、規模、メディア、テクノロジー、発展するアーティストのニーズに合わせた建築となっている。End