建築事務所 MVRDVが手がける
柔軟な設計システムによる「KoolKiel」

ドイツ北部の都市キールでは、工業用地跡を再開発して65,000平米の多目的複合施設を建設する設計コンペが開かれ、建築設計事務所 MVRDVが勝利した。

柔軟な設計システムを用いたこの案は「KoolKiel」と命名、キールのかつての工業地帯、キールフィヨルドの最南端の近くで展開される。現状は大規模な平屋建ての建物で、船のチェーンを格納するために使用されていた。

しかし近年、この場所は1980年代初頭から建物に描かれたドイツの有名な漫画「Werner」との関連で注目されてきた。この建物は現在、「W8 Medienzentrum」として知られており、多くはメディアやクリエイティブ業界で活動するさまざまな企業の本拠地となっている。

この案では、W8 Medienzentrumの既存の構造を商業ユニットとして維持し、その上層にアパートメントを積み重ねている。さらに、この建物に隣接して新しい建物を提案。ジグザグに配置された台座部分にはオフィスや店舗が入居し、その上部には立体ブロックの住宅と、小さなタワーのオフィススペースを建設。

敷地の端には250室のホテル棟があり、前述の台座部分から連続した配置となっている。そのあいだには共有のイベントスペースがあって、コミュニティが主催する展示会やイベントにも使用できる。

このプロジェクトのカギとなるのが、活気に満ちた屋外空間だ。建物のあいだの中庭には居住者用のストリートファニチャーが並び、その一方で屋上公園も住宅用の3つの立体ブロックの周りに配置されている。

また、印象的な窓の前に設置される繊維補強コンクリート製のファサードパネルは、地元の人々のクリエイティブな作品にヒントを得たアイコンとなっているそうだ。End