台北中心部に建設予定の新建築「Taipei Twin Towers」
建築事務所 MVRDVが設計案を公開

台湾のタイムズスクエアというべき新建築「Taipei Twin Towers」の設計案を、建築設計事務所 MVRDVが公開した。

周辺の要素を取り込み分割した要求プログラムを、垂直に伸ばすブロックを積み上げたようなデザインで、こうしたブロックのファサードにはインタラクティブメディアを多数施して、さまざまな芸術的なプログラムが発信される。

同プロジェクトの敷地は台北駅があるところで、ここには市内の鉄道、空港線、地下鉄網が通っているが、使用されていない公園や広場が多数あるという。新しいタワーは既存の駅の上部に建てられ、店舗やオフィス、2つの映画館、2つのホテルも併設して、広場の一体化や再開発が行われることになる。

この建築では、2つの規模の文脈を組み合わせて、小さい建物と大きなタワーが混在。タワーの基部には、小さなブロックが連結して積み重なり、多様なアイデンティティをもつさまざまな店舗が出店する予定のようだ。

その上部には、大きなブロックを積み重ねて、337mと280mの2つのタワーを構成。遠くから見ると、建物は圧倒的な印象を与えることだろう。この大きなブロックにはオフィス、映画館、ホテルが入居。イーストタワーは若くて流行に敏感な旅行者をターゲットにしており、ウエストタワーは高級品市場をターゲットにしている。

地上にはすり鉢状の広場を作り、元々の駅や広場を示す建物や、歴史的な関心を生み出すような街の過去に光を当てる古い民家など、土地の歴史から着想を得たものを設けて、さまざまなイベントや公共サービスが提供される。End