ホンダの歩行アシスト機器をパーキンソン病患者に
マイケル・J・フォックス財団から助成金を獲得

アメリカに拠点を置くHONDA R&D Americasとアメリカ・オハイオ州立大学は、マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団(The Michael J. Fox Foundation for Parkinson’s Research)から助成金を獲得したことを発表した。これは、ホンダの歩行アシスト機器がパーキンソン病患者のサポートにおいて有する、安全性と潜在的な積極的影響を研究するためのものである。

研究チームは、同社の歩行アシスト機器を8週間使用したときのパーキンソン病患者の動きの改善について調査するために、「第II相ランダム化対照試験」を実施するとしている。

同研究は、オハイオ州立大学健康リハビリテーション科学科(The Ohio State University School of Health and Rehabilitation Sciences)の教授陣が主導。歩行障害のために家庭や地域社会の活動への参加が困難とされるパーキンソン病患者について、機械的な歩行補助の歩きやすさと歩行効率への長期的および短期的な影響を把握することが目的だ。

ホンダ歩行アシスト機器を用いた研究は2019年初頭に同学科で開始し、2020年には調査結果が発表される模様。ユーザーの腰と脚に装着し、より効率的に左右対称の歩行パターンが促進され、患者はより速く、より遠くまで歩くことができるそうだ。End