イギリス南東部の都市ブライトンを拠点にするサステナブル・デザインスタジオ「Gomi」は、同国の地方自治体ではリサイクルできない、プラスチックバッグ、気泡シート、パレット用ラップなどの軟質プラスチック廃棄物を利用して、ポータブルスピーカーを製作した。

スピーカーは、マーブリングした3つのプラスチック製モジュラー部品でできており、熟練した職人技とデジタル加工を組合せている。スピーカーは手作業でマーブリングしており、ひとつひとつの製品に独自の美しさがある。

Gomiでは、製品の無償修理とリサイクルの無料返品を目指している。モジュラー設計なので簡単に分解でき、プラスチック部品は素材としての価値を失うことなく、次の製品の部品として簡単に溶かすことができるとしている。また、ポータブルスピーカーとしてBluetoothも内蔵。

同品は、2019年2月26日（火）にクラウドファンディングサイト KICKSTARTERで紹介される予定。同じく廃棄物から作ったスマートフォン用モバイルバッテリーとワイヤレス充電器もリリースするようだ。

同スタジオは「より少ないことは、より豊かなこと」と考える今はまだわずかな人の集まりだと自称しながらも、ゴミになるものは何もなくすべてに価値がある循環システムへ経済を変えていこうと取り組んでいる。自然のなかではゴミという概念が存在しないように、人工的な環境でもこれと同じシステムを構築したいという考えだ。