デザインスタジオ KISOが手がける
錫酒器と冷温機を融合した日本酒器「hiyakan」

デザインスタジオ KISOは、錫酒器と冷温機を融合した日本酒機「hiyakan(ひやかん)」をクラウドファンディングサイトMakuakeにて販売を開始した。

hiyakanは、「酒器」と「冷温機」の機能をもつ、約10℃~55℃の温度変化により新しい日本酒体験を提供する酒器である。温度と時間の移ろいとともに変化する、酒の香りも愉しむことができるという。

冷温機には、ペルチェ素子という半導体素子を採用。電気を流すことで、片側で吸熱(冷却)、もう片側で発熱(加熱)ができ、電流の流す方向を逆にすると、冷却と加熱が逆になる特性があるそうだ。同製品ではこのペルチェ素子の特性を活かしてこの加熱と冷却の両方を実現。

また、富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」と協力して、日本酒の旨さを引き出す錫器を製作。錫は「優れた熱伝導性」、「優れた抗菌作用・高いイオン効果」を持ち、古くから「錫の器に入れた水は腐らない」、「お酒の雑味が抜けてまろやかになる」など、酒器や茶器などに用いられてきた。

hiyakanでは、錫の器は砂型を使用して一点一点鋳造、取手の籐は職人による手巻き作業で仕上げている。また、加熱・冷却はスイッチをタッチするだけで切り替えられるそうだ。End