ノースカロライナに登場した「WANDERWALL」
渦巻くような現代をイメージした”ファサード”アート

ニューヨークのデザインオフィス MARC FORNES / THEVERYMANYが手がけた「WANDERWALL」は、アメリカ・ノースカロライナ州に登場した8階建ての建築の外壁であり、世界でも有数の巨大アート作品である。

環境、社会、経済という渦を巻くような活動を思い起こさせる、波打つ金属製のファサードだ。屋内の駐車場に光が差し込むように穴が開いており、流れやネットワークといったものを表現している。

この立体的な外装は、ストーンウォール駅の立体駐車場の南西および南東の壁面を5,768枚のパーツで覆っている。

豊かな色彩のグラデーションで周囲のガラスファサードを抑えて、同州の最大都市・シャーロット(Charlotte)の住宅地区の堂々としたユニークな象徴、住民にとっては街の明るい未来を予測する新しいランドマークとなった。

アルミニウムのパーツに描かれたファサードのモチーフは、ロイヤルブルーからスプリンググリーンまでさまざまな色彩で満たされた迷路のような模様で、渦巻くような活動のイメージを表現。

こうした構図は、さまざまな結びつきや現実世界との関わりを表しており、幅広い人口構成にアピールすることを目指している。こうしてみれば、「視線のさまよい」という現象が見る者を動かすのだ。

作品を横切るように視線を動かすにつれて、デザイン、パターンや色彩、多孔性、そして奥行きが押したり引いたりして、見る者はデザインのなかで迷ってしまっているに気づくだろう。End