長谷寺と凸版印刷が日本最大級の掛け軸
「長谷寺大観音大画軸」をデジタルアーカイブ

▲大画軸デジタルアーカイブの様子

奈良県の総本山長谷寺凸版印刷は、長谷寺が所蔵する日本最大級の掛軸「長谷寺大観音大画軸」のデジタルアーカイブを実施した。

この掛軸は、明応4年(1495年)に罹災した本尊を復興再建するため設計図として作られたと伝えられ、縦16.46m×横6.22m、重さ125.5kgと日本最大級の掛軸だ。その大きさから、従来の手法ではデータの取得が困難であったため、本大画軸にあわせて設計した大型スキャナを用い、巨大な大画軸のデジタルアーカイブが実現した。

▲大画軸デジタルアーカイブの様子

凸版印刷はこれまでに、国宝「鑑真和上坐像」(唐招提寺所蔵)、国宝「檜図屛風」(東京国立博物館所蔵)など、国内外の数々の貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組んでいる。

今回取得したデータは、大観音を原寸大で鑑賞できる映像コンテンツの制作にも使用する。この映像コンテンツによって、これまで難しかった長谷寺以外での大画軸の出開帳が可能となる。

本映像コンテンツは、2019年3月13日(水)に長谷寺と真言宗豊山派宗務所など4か所で開催される「大観音大画軸」出開帳で活用された。End