東京大学生産技術研究所の研究チーム
3台のロボットを連携させて海底3次元画像を取得

東京大学生産技術研究所のソーントン ブレア(THORNTON Blair)准教授の研究チームは、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の委託を受けて、小笠原諸島の南鳥島の南西にある拓洋第5海山において、海底面の3次元画像を短期間のうちに効率的に取得することに成功した。

この海域には、コバルト、ニッケル、白金などを含んだ、鉄とマンガンの酸化物からなる海水起源の化学堆積岩「コバルトリッチクラスト」が分布しているそうだ。

今回、自律型海中ロボットで航行型の「AE2000f」とホバリング型の「BOSS-A」、および遠隔操作無人探査機「QUASAR9」の3台のロボットを連携させたことで、このような大規模調査が実現。

3台のロボット全体で、距離にして138km、面積にして約1㎢のデータを取得。海山の南西の肩部にかけての測線を航走した「BOSS-A」の調査では、現場での3次元画像マッピングの解析結果から、計測場所ごとにクラスト分布の特徴に変化が見られ、また音響厚み計測装置のデータの計測結果から、連続的なクラストの被覆及び厚みが分かったという。

取得した3次元画像データは、クラストの厚みや被覆率を計測できるだけでなく、海底面の詳細な形状、底質そして棲息生物などの多元的な情報を含んでおり、環境影響評価調査などにも応用されることが期待されている。End