サンフランシスコ中心部の都市型住宅タワー「MIRA」
伝統的な建築を再解釈して全戸に出窓を設置

アメリカ・サンフランシスコ中心部の「MIRA」は、ベイブリッジやエンバーカデロ、リンコン・パークといったウォーターフロントからわずか数ブロックのところに位置する、高さ400フィート(約121m)の都市型住宅タワーだ。

建築家ジーン・ギャング(Jeanne Gang)が率いるStudio Gangのデザインは、サンフランシスコにおける高密度住宅のニーズに応えるもので、サステナビリティの新しいモデルを提供しながら、同地の伝統的な建築を再解釈することも目指したという。

▲Photo by Jason O’Rear

かつてのサンフランシスコの家々によく見られた古めかしい出窓を発展させて、高くなるにつれて徐々にねじれを加えることで、一日を通して広々とした景色や自然光、新鮮な空気が味わえるようになった。また、この出窓により、全戸の居住スペースは広がり、全方向に街を眺められる角部屋を実現。

細やかなカーテンウォール・ファサードシステムを採用することで、出窓を建物の内側からスラブ構造に取り付けることが可能となり、現場でのタワークレーンの必要性を低減、建設にかかるエネルギー消費と近隣への影響を抑えることができた。

▲Rendering by Binyan

また、この出窓は不透明度が55%の高性能ファサードでありながら、各戸でおよそ180度の眺望が楽しめ、革新的な「VRF冷却システム」を採用して、カリフォルニア州の建物エネルギー効率基準(タイトル24)もクリア。最先端のグレーウォーターハーベストシステム、グリーンルーフ、高効率の備品も備えて、LEEDゴールド認証の対象となっている。End