アンスティチュ・フランセ東京で第7回「哲学の夕べ」が開催
テーマは「アニマリティ/動物」
写真家・金川晋吾の展覧会も同時開催

哲学の夕べの一環で開催される金川晋吾 展覧会「同じ別の生き物」より ©Kanagawa Shingo

アンスティチュ・フランセ東京の敷地を散策しながら楽しめるイベント「哲学の夕べ」。第7回となる今回は2019年5月25日(土)に開催される。テーマは「アニマリティ/動物」。哲学シーンの表舞台に登場した動物問題に焦点を当てるプログラムが目白押しだ。

以下、今回のテーマに対する主催者によるメッセージを引用する。

動物の搾取や大量屠殺が行われ続けている今、動物の問題は政治や環境にも関係するようになり、私たちを取り巻く生き物との関係を考えることが喫緊の課題となっています。長い歴史の中でともに生き、あらゆる意味において私たちの糧となっている動物と、このような産業的な関係を続けてもよいのでしょうか。

今回の哲学の夕べでは、動物問題と政治生態学を専門とする哲学者コリーヌ・ペリュション、人類の歴史を通して「人間の最良の友」である動物を描いた「犬たち」の著者マルク・アリザールの両氏を迎えた講演会、ハイデガーの動物界に対する概念を見つめ直す串田純一と千葉雅也の対談などが予定されている。

同時開催される写真家・金川晋吾による展覧会「同じ別の生き物」にも注目だ。金川晋吾は2010年に三木淳賞、2018年にさがみはら写真新人奨励賞を受賞し、2016年に出版した写真集「father」でも注目を集める写真家として知られている。本展覧会では、他者としての動物とのあいだで交わされるまなざしについて再考し、人間と動物との関係を問い直すことを試みるという。会期は2019年5月23日(木)〜6月30日(日)まで。(※5月23日19時よりオープニングレセプションを予定)

そのほかにも、哲学ワークショップやジル・スタサールによる鉄板焼き(!)を使った五感を刺激するライブパフォーマンスなど、あらゆるプログラムから異なる視点で動物問題に光を当てる。詳細なプログラムに関しては公式サイトにて。哲学と動物について考え語り合う、1日限りの充実したイベントとなりそうだ。End

©Joseph Callioni

第7回「哲学の夕べ」ーアニマリティ/動物

日時
2019年5月25日(土) 11時〜22時
会場
アンスティチュ・フランセ東京
〒162-0826 東京都新宿区市谷船河原町15
詳細
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/