ミラノのアートギャラリー「Massimo De Carlo gallery」
ピエロ・ポルタルッピの建築を改装した新ギャラリーが完成

1987年にイタリア・ミラノで設立されたアートギャラリー「Massimo De Carlo gallery」は、建築家 ピエロ・ポルタルッピ(Piero Portaluppi)が設計し、1934年から1936年にかけて同市に建設された「Casa Corbellini-Wassermann」に本社を移した。

この「Massimo De Carlo Gallery Lombardia」は、考古学および美術を監督する当局の指導の下、3年をかけて大規模な改修、保全、および文献にもとづいた復元を行い、2019年に1000平米の会場が完成した。

改修を手がけたのは、イタリアの建築家Lorenzo Biniが率いるBINOCLE。既存の空間の形を変え、限りある構造物を永続的な建築物や庭園へと改装することを専門としている。

このギャラリーでは、展覧会で使えるように壁の面積を増やしたり、壁面の色を白くしたり、地下にオフィスを設けるなどの改装や、空調設備や防火設備の設置も行ったが、ポルタルッピのオリジナルの建築としても楽しめることだろう。End