スペイン・ビルバオ美術館の拡張・改修計画
Foster + Partnersの設計案が国際コンペで勝利

スペイン・バスク地方にあるビルバオ美術館では拡張・改装が計画されており、国際コンペにてFoster + PartnersとLM Uriarte Arkitektura S.L.Pの共同案「Agravitas」が勝利を収めた。

既存の建築を十分に尊重することで美術館がもつ歴史的な価値を回復しつつ、1945年、1970年、そして2001年に建てられた部分の上に新たな大きなギャラリーを設けることで未来を志向する計画が評価された。

この案では、既存の建物のファサードを修復し、その透明度を高めることで、施設のユニークなアイデンティティを強調しながら、美術館を都市の方へと改めて向けることを目指している。

1945年の建物は、もとのエントランスと室内の連続性を回復させてメインとする一方、1945年から1970年にかけて後ろ側に作られたユニークな建物は丁寧に残し、どんなキュレーターにとっても理想的な2,000平米の新しいギャラリーとして柔軟で広々としたフロアにする。

新しいギャラリースペースには天井から光が差し込む設計。1階はどの方向にも向かうことができるシンプルなフロアだ。新たなギャラリーは、既存の建物の敷地から離れた場所に最小限の支柱を立て、展望テラスを設けて細長くし、特徴的なファサードを施す。都市に対して、新しく共鳴し合う関係を生み出そうとする、このデザイン案において重要な部分だ。End