シドニー中心業務地区に完成した「Aesop Pitt Street」
スノヘッタが都会に海岸の静寂をもたらす内装を手がける

▲Courtesy of Aesop

オーストラリアのスキンケアブランド「Aesop(イソップ)」は、同社で最大となるショップをシドニー中心業務地区の中心部、ピット通りの歩行者専用エリア沿いに完成させた。

内装を手がけたスノヘッタのデザインは、道行く人の歩みを緩め、店内で商品を見てもらい、周囲の建物とは対照的なテクスチャーやマテリアルに注意を引いてもらうことを目指した。

▲Courtesy of Aesop

ダウンタウンの活気に対して、外観は手触り感のある花崗岩を使い、エントランスを通りからセットバックさせることで、店内へ入る抵抗感を減らし、慌ただしい都会に付近の海岸の静寂をもたらしている。

石、真鍮、コンクリートといったしっかりとして長持ちする材料を用いることで、堂々としたたたずまいのなかにも親しみがあるというバランスをもたせ、石切り場のモノリシックな大きさやテクスチャーをヒントに、立体的な花崗岩でできているようなデザインとした。

▲Courtesy of Aesop

この地域の地質は砂岩だそうだが、ビジネス地区の歩道に合わせて強度と耐久性のある花崗岩とすることで、シドニーの街とイソップの強いつながりをイメージ。

また、アーティスト クリスト&ジャンヌ=クロードが1968~1969年にオーストラリアで制作した作品「梱包された海岸(Wrapped Coast)」にもオマージュを捧げるデザインなのだそうだ。End

▲Courtesy of Aesop