Studio Gangが「Arkansas Arts Center」改装案を公開
市民にとって象徴的な財産となる施設を目指す

米アーカンソー州リトルロックにある「Arkansas Arts Center」は現在、リニューアルを計画しており、建築家 ジーン・ギャングが率いるStudio Gangがその設計案を公開した。古い文化施設を社会的な交流や教育を行い、アートを称える活気に満ちた空間にするそうで、市民にとって象徴的な財産にすることを目指している。

新しい建築と改修部分を合わせてデザインすることで、建物内部の構成がわかりやすくなるとともに、同館が位置する歴史あるマッカーサーパークにその存在感が広がり、リトルロックの街に開かれ、市民をいざなう施設となるだろう。

同館ではこれまで8つの棟を建て増ししてきたので、要塞のような雑多な空間になってしまい、全体的な建築アイデンティティやわかりやすい順路、街や公園におけるセンターの視認性も欠けていたそうだ。

そこで、南北に伸びる茎のようなイメージで、既存の棟のあいだを縫うようにして新しいギャラリーや集会スペースを設置。同館のさまざまなプログラムをリンクさせる、これまでにない接続性のある軸が生まれるとしている。

また、来場者が1937年のオリジナルの外観を楽しめるように、外から見えるようになることで、視覚的な明瞭さや透明性が生まれ、パフォーマンス、展示、アート制作のために拡張したスペースも際立つようになる。屋根部分のプリーツのある薄いプレート構造も、力強く活力のある視覚的なアイデンティティをもたらすだろう。End