ベルリンのデザインオフィス「COORDINATION」が手がけた
新しい博物館「FUTURIUM Berlin」のギフトショップ

ドイツ・ベルリンに2019年9月、「FUTURIUM Berlin(フトゥーリアム ベルリン)」という新しい博物館が完成した。館内にはギフトショップもオープンし、同市に拠点を置くデザインオフィス「COORDINATION」が店舗設計を手がけている。

一階ロビー前にある同店は、Richter Musikowskiが設計した近未来的な建築に溶け込むデザインで、6つある特徴的な土台はライムアイス色で統一。建物のストラクチャーや街並みを思わせる輝くキューブを支えている。

こうしたシンプルなシルエットは、同館の象徴的なファサードと対立せず、全体的な建物の雰囲気を表現しており、商品への理想的な距離感を演出。

さらに、商品を間接的に照らすことで、キューブとの良いコントラストが生まれ、壁に埋め込んだ棚もライムアイス色にすることで、他の土台や建物との調和も図っているという。

空間は全体的に水平線を基調としており、同館にふさわしい優雅さを感じさせる。また、全体のボリュームバランスを意識しながら、スペースを小分けすることで、フレキシブルで長く使えるフィクスチャーを提案。

▲Photos:hoederath.de

ガラスのケースは簡単に移動させることができ、さまざまなディスプレイのあり方が可能。トップサーフェイス上にサイズの違う黒のトレイを自由に配置することで、新たなディスプレイの場ができるそうだ。End