中国・成都のクリエイティブプラットフォーム「SOHO 3Q」
ショッピングモールをSuperimposeが改装

中国・成都でSuperimposeが設計を手がけた「SOHO 3Q」は、占有率が低かったショッピングモールの真ん中、12,000平米の3・4階部分を、活気ある大型のクリエイティブプラットフォームに改装するプロジェクトだ。

既存のモールには、他のフロアとつながる湾曲して流動的なアトリウムエリアと、高層オフィスタワー下のより角張ったエリアの2つがあり、それぞれを異なる世界と解釈して、成都という街が体現する「豊かな大地」と「人工都市」をテーマにしている。

「豊かな大地」エリアは、グリーン、イエロー、グレーなどをメインに、木製の家具や壁、石のフローリングなど天然の素材を用いた緑豊かな空間とした。メインスペースは、四川の平野部をヒントにした広く柔軟なフォーラムエリア。曲線を用いたり、角を落としたり、柔らかい家具を使いながら、植物や竹を巧みに配置した。

タワー下の「人工都市」エリアは、グレー、ブルー、サーモンピンクの配色で、スレートやアルミニウム、コンクリートなどの工業用の材料を使用。

その柔軟性を最大にするために、大きな可動式の会議用ポッドを設置。ベルギーの写真家 クリス・プロヴォスト(Kris Provoost)とも協力し、彼の「Beautified China」シリーズをフルハイトで壁面にあしらって、コンセプトである「人工都市」の雰囲気を高めている。End

▲Photographs / Kris Provoost + Creatar