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2019.12.12 15:37
米シアトルに拠点を置く建築設計事務所 Olson Kundig Architectsは、世界初となる人間の遺体を利用可能な土壌にする埋葬施設を設計したと発表した。
私たちの死後のケアに新しい持続可能な提案をするプロジェクトで、「Recompose」という公益団体が運営する施設だという。設計を担当するのは同事務所のAlan Maskinで、「Recompose | SEATTLE」が2021年春にオープンする予定だ。
そのねらいは、従来の棺による埋葬や火葬に対して、第3の選択肢を提供し、火葬1件当たりに使うエネルギーを8分の1に抑え、CO2の排出量も1人あたり1トン削減できるそうだ。
この「natural organic reduction(自然有機還元)」と呼ばれる方法は、約30日かけて人間の遺体を徐々に土に帰すもので、米ワシントン州では2019年4月に世界で初めてこのプロセスを合法化している。
18,500平方フィート(約1,700平米)の施設は、シアトルのSODO近郊に建設。モジュラーシステムで、約75個の埋葬設備を用意、積み重ねるなどして中央スペースに安置するとしている。