横浜美術館で「澄川喜一 そりとむくり」展
作家活動60年を総括する初の大規模個展

▲《そりのあるかたち》2018年 作家蔵 ©Sumikawa Kiichi 撮影:江崎義一

横浜美術館では、東京スカイツリー®のデザイン監修でも知られる、戦後抽象彫刻のパイオニア 澄川喜一の作家活動60年を総括する大規模個展、「澄川喜一 そりとむくり」展が2020年2月15日(土)に開幕する。

同展は、同氏にとって首都圏の公立美術館で開催される初の大規模個展。最新作を含む約100点の作品・資料によって、60有余年におよぶ澄川の創作活動の全貌をあらためて回顧する。

木や石などの自然素材に対する深い洞察をへて展開した、日本固有の造形美と深く共鳴する抽象彫刻「そりのあるかたち」シリーズは、テーマとして、今なお追究し続ける澄川のライフワークとなっている。

▲《そりのあるかたち-1》1978年 東京都現代美術館蔵 ©Sumikawa Kiichi 撮影:村井修

一方で、公共空間における造形の分野でも精力的に作品を発表。東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」や東京スカイツリー®のデザイン監修など、都市の巨大構造物に関わる多彩な仕事でも注目された。

具象彫刻にはじまり、やがて先鋭な抽象彫刻に転じつつ、巨大な野外彫刻や建築分野との協働へと創作の領域をひろげる澄川喜一の決定版ともいえる展覧会だ。End

▲撮影:内海敏晴

澄川喜一 そりとむくり

会期
2020年2月15日(土)~5月24日(日)
10:00~18:00(入館は17:30まで)
5月の金曜・土曜は20:00まで(入館は19:30まで)
休館日
木曜日
会場
横浜美術館
詳細
https://yokohama.art.museum/special/2020/sumikawakiichi/