深圳で建設計画中のOPPO 新本社ビル
Zaha Hadid Architectsが設計を担当

中国の大手スマホメーカー・OPPO(オッポ)の新しい本社ビルが深圳に建設されることになり、Zaha Hadid Architectsの設計案が国際コンペにて勝利を収めた。

OPPOは2008年に最初の携帯電話を発売して以来、現在では世界第5位のスマホメーカーとなり、6つの研究機関、4つの研究開発センター、さらにはデザインスタジオを抱えるまでに成⻑している。

この成長に合わせた新本社ビルは、高さ200 m・42フロアに及ぶタワーをはじめ、互いにつながった4つのタワーで構成。20階建ての垂直ロビーのある柔軟でオープンな2棟と、垂直循環が可能な外部サービス向けの2棟からなる。

景⾊を最⼤限に楽しめるように深圳湾に面しており、低層階は先細りにすることで、地上レベルに大きな市⺠スペースが生まれるという。タワーのコアを外側に配置することで、各フロアの中⼼から遮るものがなくなり、建物全体を見通せる景色が生まれ、スタッフ間の連携を高めてくれる。

さらに、⼤きなアトリウムスペースでは、視覚的なつながりから建物内で活動する者すべてを結び付け、さまざまな部署間のコラボレーションも促進。あふれる⾃然光や多彩な作業環境、スタッフや訪問者の移動ルートの多様性から、クリエイティブな参加や⾃発性の高まりを狙ったそうだ。

地上には敷地の真ん中を斜めに横断する公共の遊歩道があり、広場やアートギャラリー、ショップ、レストラン、近隣の地下鉄駅に直結した通路も含めて、深圳の新しい公共空間となるだろう。End