ルノーが新しいコンセプトカー「MORPHOZ」を発表
2025年の都市のあり方を見据えたEV

ルノーが新しいコンセプトカー「MORPHOZ」を発表した。交通渋滞が少なく、ユーザーが道路とスマートにつながり、静かで環境に優しい生活を送る、そんな2025年の都市をイメージしたEVだ。

ゼロエミッションを実現した後では、EVはスマートシティの一部となるという。そこでMORPHOZのバッテリーは、運転しないときにはエネルギーネットワークに組み込まれ、家庭や地域に電力を供給。他の車両向けに充電ステーションになったり、セルフの充電ステーションや街灯の電力をまかなう装置にもなるという。

さらに、「ファミリー」という言葉の意味を拡大して、近所の人も乗れるカーシェアリングが目標。キーとカードキーをなくし、車両の使用頻度と乗客数を高めることで、路上を走る車を減らすことがねらいだ。

また、日産自動車と共同開発する新しいモジュール式のプラットフォーム「CMF-EV」を採用することで、インテリアのレイアウトや走行距離に合わせたバッテリー容量(シティモードやトラベルモード)なども柔軟に変更できるように想定。

人々の多様なニーズとアクティビティに対応しながら、完全電気式への移行、スマートシティの実現、新しいコミュニティモデルという3つの大きな変化を体現したEVとなるMORPHOZ。SF映画の夢のような未来ではなく、5年後という現実味のある近い将来を見据えたコンセプトカーである。End