Foster + Partnersが新しい積層造形技術
大型ハイブリッド造形装置「LASIMM」を開発

建築設計事務所 Foster + Partnersは、新しい積層造形(Additive Manufacturing)技術の開発に取り組んでいる。

このほど発表したのは「積層造形トラス」の設計・製造で、このプロジェクトでは、最大5mまでの金属部品を積層および切削できる大型ハイブリッド造形装置「LASIMM」(Large-scale Additive Subtractive Integrated Modular Machine)の概念実証が行われた。

このLASIMM は、2016年に企業・大学・研究機関のコンソーシアムの一環として、Foster + PartnersがEUの助成金を得て開発・構築・試験を行っている最先端の金属3Dプリント技術だ。

積層造形(3Dプリンティング)自体は、製造プロセスとして以前から存在しており、建築用に造形された鋼鉄も広く使われている。しかし、建物内に使われる鋼鉄製の構造要素はまだ実現していなかったという。

一方、LASIMMは、大規模かつ複雑にデジタルデザイン技術と3Dプリント製造能力を組み込んでおり、製造・建設業界にとって非常に有益なものになりうるとしている。

スペイン・パンプローナに設置された新しい複合装置は、鋼鉄やアルミニウムを部品の完成品に近い状態(ニアネットシェイプ成形)にすばやく形成し、金属を求める精確な形状にできる。このプロセスはすべて、プリントした要素を動かすことなく、1台のハイブリッド装置が実施。

今回は、将来の建築に組み込まれる技術を示すために、鋼鉄製の片持ち梁を製造することが目標だった。さまざまな建物の規模で使えるように、異なるサイズの梁の長さ(2~5m)を実現。中期的には、実際の商業プロジェクトにLASIMMを活用することを目指している。End